診療内容

シニアドッグについて知ろう






犬と人間では、流れる時間の早さが違います。
7歳を過ぎた犬は、人間でいえば中年。
そろそろシニア・ドッグと呼ばれる年代に入ります。
老化とともに健康診断の重要性はますます高まり、
ふだんの食餌も、シニア用のものに切り替える時期に来ています。
 
 

● 何歳からがシニア・ドッグ?


中・小型犬は生後3年で人間の28歳くらいまで成長し、その後は1年で
人間に換算すると約4年分の年をとるといわれています。
7歳の犬は人間でいえば44歳にあたります。
体力は徐々に衰え、肉体や行動に老化のきざしが見られるようになります。

最近は飼育環境の変化やドッグフードの品質の向上より、以前は10歳前
といわれた犬の寿命が、15歳前後まで伸びてきました。

長寿化することで悪性腫瘍など、老化と密接にかかわる病気にかかわる病
気にかかる犬が増えています。
病気は早期に発見できれば、大事に至らずにすむケースが多くあります。

飼い主は病気に関する知識をもち、愛犬が7歳を過ぎたら、今まで以上に
犬の肉体や精神の変化に気を付けることが大切です。

愛犬が元気でシニア・ドッグが暮らしやすいよう、
生活環境や食餌も見直しましょう。


 

● シニア・ドッグと健康診断


7歳を過ぎると病気など、犬の健康診断でもさまざまなトラブルが起きや
すくなります。
犬が7歳を過ぎたら、年に2回の健康診断を受けて、少しでもいつもと変
わった様子があれば獣医師に相談をしましょう。

7歳を超えた犬の健康診断では、それまでの血液検査、尿・糞便検査など
に加えて骨関節炎や甲状腺機能のチェック、眼底検査、神経検査、胸部の
検査などを行います。
さらに、犬が健康なときに、犬の血液型も調べておきましょう。

不意の事故やケガ、病気などでも輸血することがあります。
正しい血液型を知っておくことは非常に重要です。
飼い主は愛犬の血液型を把握しておきましょう。
 

● シニア・ドッグの食餌

 
犬も7歳を過ぎると運動量が減り、筋肉量も低下するため、エネルギーの
代謝率が低下します。
そのため1日に必要なエネルギー量が少なくなるので、若いときと同じカ
ロリーを摂取すると、余分なカロリーはたくわえられて肥満となります。
犬が7歳を過ぎたら、食餌をシニア用に切り替えましょう。

犬が高齢化すると、タンパク質や脂肪の質容量は減るのですが、ビタミン
の必要量が増えます。
 
シニア用のドッグフードには、これらの栄養素がバランスよく含まれてい
ますし、カロリーが低いのも特徴です。
犬にストレスを与えないよう、フードの切り替えは時間をかけて徐々に行
いましょう。
 
それまで食べていたドッグフードにシニア用のフードを混ぜ、毎日少しず
つその割合を増やして、3か月くらいかけるつもりでゆっくりと切り替えます。
老化にともなって犬が病気になったときは、食餌を各病気に対応した処方食に
切り替えます。
 
動物病院では糖尿病や心臓病、腎臓病、肝臓病などに対応した食餌を処方でき
るので、相談してください。
 
手作り食を与えている人は、今まで以上に栄養バランスやカロリーを意識して
調理をしましょう。
必要に応じては、サプリメントの使用もおすすめです。
ドコサヘキサエン酸(DHA)は血しょう中の中性脂肪を低下させ、脳の代謝を
活性化します。また、アガリクスはガンに効果があるとされます。
各種ビタミン剤やサプリメントは、獣医師の診断のうえで治療の補助として使
います。過剰投与防ぐため、自己流で処方うするのはやめましょう。
■ TEL
0968-38-5100
※現在、夜間・深夜診療を行っておりません。
 
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