肝臓とすい臓の病気

 

■ 肝臓の病気


・脂肪肝(肝リピドーシス)
 
→肝臓に脂肪がたまる
 
→肝臓に脂肪がたまり、そのためにこの臓器がきちんと働かなくなる病気です。
 太ったネコに多くみられます。ネコが食べたものはふつう体内で消化され、体の組織をつくり
 変えるための材料や、体を暖めたり動かすためのエネルギーとなって消費されます。
 しかし生きていくうえで必要な量よりも多くのエネルギーが供給されると、あまったエネルギーは
 肝臓で脂肪となります。そしてこの臓器から体のあちこちにある脂肪組織へと運ばれ、体が太って
 いきます。ところが、脂肪が肝臓から脂肪組織へとスムーズに運ばれないと、肝臓によぶんな脂肪
 が蓄積し、肝臓の組織が脂肪に置きかわります(脂肪肝)。
 その結果、肝臓は本来の仕事ができなくなります。
 この状態が続くと、ネコは生きていくことも危うくなります。
 
 
 
・肝炎と肝硬変
 
→感染症や毒物が原因
 
→肝炎は、肝臓の細胞(肝細胞)が炎症をおこし、変性したり壊死する病気です。
 肝炎が悪化すると、肝細胞が繊維のような状態に変わり肝臓の働きがたいへん悪くなります。
 「肝硬変」というのはこのような状態をいいます。ネコは人間にくらべて、肝炎や肝硬変には
 なりにくいようです。
 しかし、ウイルスや細菌に感染したり、薬物や毒物を呑みこんだ、寄生虫に感染した
 または免疫に異常が生じたなどが原因となって、ネコが肝炎になることがあります。
 
 
 
・胆管肝炎症候群
 
→緊急手術が必要なことも
 
→ネコの肝臓や胆管が炎症をおこす病気です。
 肝臓と胆管はつながっているので、どちらかが炎症をおこすと、しばしばもう一方も炎症をおこします。
 そこで、肝臓を胆管に生じる炎症をまとめて「胆管肝炎症候群」とよびます。
 この病気では、肝臓や胆管が化膿するときと、そうでないときがあります。
 これらの臓器や器官が化膿すると、症状は急速に悪化します。 
 
 
 

■ すい臓の病気

 
・すい臓炎(すい炎)
 
→症状がないことも

→すい臓が炎症をおこす病気です。
 ネコは事故などにあって腹部にひどい衝撃を受けると、急性のすい臓炎になります。
 また、肝臓や小腸などの病気や感染症などが原因で、慢性のすい臓炎になることもあります。
 
 
 
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※現在、夜間・深夜診療を行っておりません。
 
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