■ 腎臓の病気
・急性腎不全
→はげしい脱水症状がおこる
→腎臓がきゅうにきちんとはたらかなくなり、そのために体にとって有害な物質を
排泄できなくなることがあります。このような状態を急性腎不全といいます。
・慢性腎不全
→症状がでるまで気づかない
→何らかの原因で、血液をろ過して尿をつくるネフロンが少しずつ壊れていき、腎臓が働かなくなる。
慢性の腎不全ははっきりした症状がでるまでに時間がかかり、症状がでたときには
治療が難しいこともあります。
・急性腎炎
→ひどいときには死ぬこともある
→腎臓の糸球体の基底膜が突然炎症をおこす病気です。
軽いときには腎臓に小さな病変が生じるだけなので、とくに症状もあらわれず
気づかれないまま経過します。しかし、なかには死に至る重いものもあります。
症状も一定していません。
・慢性腎炎
→老齢のイヌはこの病気の予備軍
→齢をとるとふつう、腎臓の組織が変化して慢性肝炎(慢性糸球体腎炎)になりますが
多くの場合、症状としてあらわれません。
しかし、組織の変化がひどければ、慢性腎不全になります。
・水腎症
→お腹に大きなかたまりができる
→尿が輸尿管をとおりにくくなると、腎盂(じんう)に尿がたまり、腎臓が大きくなることがあります。
・ネフローゼ症候群
→体がむくみ、元気がなくなる
→症候群の名前通り、原因のいかんを問わず、ある種の症状(尿にタンパク質が出るなど)が
みられる病気をすべてこう呼びます。体にむくみが見られるのも特徴です。
・間質性腎炎
→病気が進行するまで気づかない
→腎臓の間質に炎症がおこる病気です。
間質というのは、ネフロンとネフロンの間をうめる繊維(結合組織)からなる部分のことで
血管などもここを通っています。間質性腎炎になると、腎不全の症状があらわれます。
動物病院では間質性腎炎と呼ばれることは少なく、一般に腎不全として扱われます。
・腎盂腎炎
→進行すると腎不全になる
→腎臓の腎盂が炎症を起こす病気で、尿路感染症(168ページコラム)の一種です。
腎盂腎炎を起こすと、普通は炎症はそこだけではおさまらず、腎臓の組織そのもの(実質)まで
広がって、症状が重くなります。
・腎結石
→腎盂に結石ができ、尿に血がまじる
→尿路に結石ができる病気「尿路結石」とよび。
結石ができる部位によって、腎結石(腎盂の結石)、輸尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分けます。
結石そのものは同じでも、結石のできる部位によって、症状がかなり違ってきます。
ただし診断法や治療法、予防法にはそれほど大きな違いはありません。
腎結石は、腎臓の腎盂に結石ができる病気です。ふつうは病気がかなり進むまで症状が現れません。
■ 膀胱と尿道の病気
・膀胱炎
→水をたくさん飲み、尿の回数がふえる
→腎臓から尿道までの経路(尿路)の一部が細菌などに感染して、
炎症をおこす病気を「尿路感染症」といいます。
そのうちもっとも多くみられるのが、膀胱炎です。
・膀胱結石
→メスが尿路結石になったら要注意
→膀胱に結石ができる病気です。
膀胱結石は尿路結石の中でいちいばん多くみられるもので、
ふつうは細菌性の膀胱炎(尿路感染症の一種)につづいて生じます。
そのため、尿路感染をおこしやすいメスのイヌに多く発生します。
ただしメスのイヌの結石の小さなものは流れ出ることが多く、
症状があらわれるのは大きい石ができたときです。
・尿道結石
→尿が出にくくなる病気
→膀胱や腎臓から流れてきた結石が尿道ににつまる病気です。
オスによくみられ、尿が出にくくなります。
