尿の検査
・尿比重の検査
→<目的>ネコの尿の比重を測定し、尿の濃さから、腎臓のはたらきに障害があるかどうかを調べます。
→<方法>尿の比重(水の重さとの比較)を測定する目盛りがついた屈折計を用います。
・尿ペーハー(pH)の検査
→<目的>ネコの尿が酸性かアルカリ(塩素)性かを調べるためです。
尿のpHは、体内の酸と塩基の平衡状態や、尿路結石ができやすいかどうかの指標です。
→<方法>尿検査スティックで測定します。
・尿たんぱくの検査
→<目的>尿にたんぱくがふくまれているかどうかを調べて、腎臓や尿路の異常を調べるためです。
→<方法>尿検査スティックを尿の中に入れ、変色の度合いによって判定します。
・尿糖の検査
→<目的>ネコの糖尿病を診断するための検査です。
→<方法>尿検査スティックを尿の中に入れ、変色の度合いによって尿糖を判定します。
・尿潜血の検査
→<目的>尿の中に赤血球が混じっているかどうかを調べて、尿路の異常を知る検査です。
→<方法>尿の中に尿検査スティックを入れて判定します。
尿検査スティックは鋭敏なので、目に見える血尿や血色素(ヘモグロビン)だけではなく
ごく少量の鮮血尿でも感知できます。
・ビリルビン尿
→<目的>ネコが黄疸になっている場合、これを早く見つけるために役立つ検査です。
→<方法>尿検査スティックを尿の中に入れて判定します。
・尿中の沈殿物の検査
→<目的>尿たんぱくや尿潜血などを調べる尿検査で異常がみつかったときに
尿の中の沈殿物(沈渣)を顕微鏡で見る検査です。
→<方法>新鮮な尿を遠心分離機にかけて、沈殿物のようすを顕微鏡で見ます。