
内分泌(ホルモン)の病気
・糖尿病
→急速に悪化することもあり危険
→体をつくっている細胞が糖をきちんととり込めなくなる病気です。
このような異常がおこると血液中の糖の濃度があがり、体にさまざまな異常が生じます。
この病気になると、尿に糖が混じることからこの名があります。さまざまな年齢のネコが
この病気になりますが、人間の糖尿病と同じように、とくに年をとったネコ(10歳以上)や
太ったネコがなりやすいようです。ネコが糖尿病になったら、薬を与えたり食事のカロリーを
制限して、糖尿病が悪化しないようにします。
ネコはしばしば食べ物の好ききらいがはげしいので、食事や薬の与え方はそれぞれのネコにあった
方法をそれぞれのネコにあった方法を見つけなくてはなりません。
長期にわたる看護が必要になるので、飼い主がこの病気を十分に理解することが大切です。
糖尿病を放置すると、病状が悪化して、「ケトアシドーシス」という状態になり
命が危険になることもあります。
・甲状腺機能亢進症
→老ネコの“バセドー氏病”
→甲状腺ホルモンはネコの体全体の新陳代謝をうながし、また体温を一定に保つはたらきをもっています。
このホルモンは、気管(首のつけ根)の左右にある2つの甲状腺から分泌されています。
年をとったネコでは、甲状腺のはたらきが異常に活発になり、甲状腺ホルモンが必要以上に
分泌されることがあります。これを甲状腺機能亢進症といいます。人間のバセドー氏病と同じ病気です。
かつてはまれな病気でしたが、いまでは年をとったネコの10頭に1頭はこの病気になっているという
報告もあります。
