![]() 熊本県:菊池市・菊池郡/合志市/大津町/菊陽町/山鹿市/阿蘇市/熊本市東区・北区 電話:0968-38-5100 現在、夜間の診療を行っておりません。 現在、日曜日・祝祭日の診療を行っておりません。 (※現在、夜間・深夜診療を行っておりません) |
■ 目の病気 ・結膜炎 →まぶたの裏側が炎症をおこす →まぶたの裏側にある結膜が炎症をおこす目 の病気で、ネコはしばしばこの病気になり ます。 結膜炎になると、結膜が赤く腫れて涙が出 る、目ヤニが出る、むくむ(浮腫)などの 症状が出ます。 片目だけのときもありますが、両目ともに 結膜炎をおこすときもあります。 とくに、ウイルスに感染して伝染性の呼吸 器の病気などになった場合は、両目が結膜 炎になります。 ・角膜炎 →目に傷がつき炎症をおこす →目の表面をおおっている角膜が炎症をおこ した状態を角膜炎といいます。 角膜炎になったネコは目がたいへん痛く、 また光がまぶしいので、涙をさかんに出し ます。 角膜炎を引きおこす原因として、結膜炎が 悪化する、異物や刺激物によって角膜が刺 激される感染症になったり外傷を受けるな どがあります。 とくにネコの場合、他のネコとケンカをし て爪で目を引っかかれ、そのケガが原因と なることが少なくありません。 ・まぶたのケガ →眼球が傷ついているおそれも →ネコは、いろいろな原因でまぶたに傷を受 けます。 とくにめだつのは、打撲や他のネコにかま れた傷です。 ・眼瞼内反症 →まぶたが内側に折れ、角膜を傷つける →眼瞼内反とは、まぶたのふちが内側に折り 返された状態をいいます。 上まぶたまたは下まぶたが内側に入りこむ ので、皮膚に生えた毛(ネコにはまつげは ない)が角膜にあたって刺激します。 とくに上まぶたはひんぱんに動くので、内 反していると角膜への刺激が強くなりま す。 先天性の内反はネコではめったにありませ んが(イヌではかなり多い)まれにペルシ ャネコでみられます。 ・瞬膜の露出(突出) →片目か両目かによって原因が異なる →まぶたとともに眼球を保護する瞬膜(第三 眼瞼)は、角膜全体をおおう広さをもって います。 健康なネコの瞬膜は、目頭の奥にかくれて 見えるか見えないか程度です。 しかしこの瞬膜が目頭から出て、目をおお った状態になることがあります。 このような状態を、瞬膜の露出または突出 といいます。 この目の異常は、いろいろな動物の中でも ネコにもっともはっきりと現れます。 これは瞬膜の病気ではなく、ネコの目また は体のどこかに異常があるときに現れる症 状です。 したがって、瞬膜が露出しているかどうか は、ネコの健康をチェックするひとつの目 安になります。 ・流涙症(涙目) →まぶたと眼球が癒着することも →流涙症とは、涙がまぶたからあふれて顔に 流れ落ちる状態をいい、涙目とも呼ばれま す。 このような涙の流出は主に目頭からおこ り、ネコは流れ落ちる涙によって目頭の下 の毛がつねに汚れた状態になります。 ネコが涙目になる原因には、涙を出す器官 (涙器)が生まれつき奇形である細菌など に感染した、涙がつねに過剰に分泌する病 気にかかっているなどがあります。 また、鼻が極端に短いヒマラヤンやペルシ ャネコなどでは、しばしば頭の形そのもの が涙のすみやかな排出をさまたげ、流涙症 を生じやすくしています。 ・緑内障 →眼圧が異常に高くなる →緑内障は、目の機能を正常に保つうえで適 切な圧力以上に、眼圧(眼球内部の圧力) が高くなるためにおこる病気です。 この病気が進行すると、目の奥にある視神 経が圧迫されて視力障害が現れます。 ときには視力を失うこともあります。 眼球は全体が閉じた袋状になっており、こ れを適度にふくらませて眼球を正常な形に 整えているのが眼圧です。 眼圧は、角膜の後ろにある液体(房水)が つねに一定量に保たれることによって 正常な状態を維持しています。 しかし、何らかの理由で房水の分泌と流出 とのバランスがくずれて房水が増えてしま うと眼圧が高くなり、緑内障が発症するの です。 ・進行性網膜萎縮(びまん性網膜変性症) →タウリンの欠乏が最大の原因 →目の奥(眼底)にある光を感じる光受容層 に異常が生じる眼病で網膜が変性してうす くなった状態です。 イヌがこの病気になる場合、多くは遺伝性 だとされています。 しかしネコでは、遺伝性の網膜変性はほと んどありません。 ネコがこの病気になるおもな原因は、栄養 に関係しています。 とくにタウリン(ネコの必須アミノ酸)の 欠乏した食べ物を食べているネコでおこり ます。 ・脈絡網膜萎縮 →全身性の病気の合併症としておこる →脈絡網膜炎は、網膜と脈絡膜が炎症をおこ す病気です。 網膜と脈絡膜は隣りあっており、しばしば 脈絡膜が炎症をおこすと、続いて網膜に炎 症が広がります。 炎症が視神経にまで波及すると、ネコは視 力の低下をおこします。 ■ 耳の病気 ・耳のケガ →ネコどうしのケンカが大きな原因 →ネコの耳は頭からつき出ているので、ネコ どうしがケンカをすると、引っかかれて傷 ついたりかまれて裂けたりすることが少な くありません。 耳のケガはとくに、屋外を自由に歩きまわ って他のネコに出会うネコに多くみられま す。 ・耳血腫(耳介血腫) →耳が異常にふくらむ →耳に分布する血管が破れて内出血をおこ し、皮膚と耳介軟骨の間に血液や漿液が たまった状態です。 耳が異常にふくらんでいます。 ・耳ダニ症 (耳疥癬) →放置すると慢性外耳炎になる →おもに外耳道の皮膚の表面にダニ(ミミヒ ゼンダニ)が寄生することによっておこる 急性または慢性の外耳炎の症状をいいま す。 ・外耳炎 →シャンプーが原因になりやすい →外耳道(耳の穴)および外耳道の入口のま わりに、急性あるいは慢性の炎症がおこる ことがあります。 これを外耳炎(または外耳道炎)といいま す。 ネコの外耳の病気でもっとも多いのがこの 病気です。 多くの場合、外耳に耳アカがたまって変質 し、外耳道の皮膚に刺激を与えたり、しめ った耳アカに細菌が繁殖して二次感染する などが原因となって発症します。 外耳炎は、放置しておくと慢性的な炎症を くり返し、なかなか治りにくくなります。 ときには炎症が中耳から内耳にまで広がる こともあるので、早期の治療が必要です。 ・中耳炎 →運動失調を引きおこす →中耳に炎症が生じた状態で、一般には外耳 炎からの二次的感染によっておこります。 ![]() |