熊本県:菊池市・菊池郡/合志市/大津町/菊陽町/山鹿市/阿蘇市/熊本市東区・北区 電話:0968-38-5100 現在、夜間の診療を行っておりません。 現在、日曜日・祝祭日の診療を行っておりません。 (※現在、夜間・深夜診療を行っておりません) |
■ 脳の病気 ・てんかん発作 →口から泡をふいて倒れる →脳を作っているニューロン(神経細胞)に 何らかの異常がおこると、とつぜん足をつ っぱらせ、泡をふいて倒れたり、痙攣をお こすことがあります。 これがてんかんの発作で、イヌは動物の中 ではもっともよく発病します。 ふつう発作がおさまると、イヌは普段の状 態にもどります。 いわゆる痙攣とてんかん(脳の異常によっ て引き起こされる)は専門的には区別され ますが、飼い主にとってその区別は容易で はありません。 ・ジステンパーによる神経障害 →痙攣をおこし、泡をふく →ジステンパーウイルスに感染すると、下 痢や嘔吐などの消化器症状、せきや鼻汁 などの呼吸器症状それに痙攣などの神経 症状があらわれます。 これらの症状は、通常ほとんど同時にあ らわれるものと考えられていました。 しかし最近では、とつぜん神経症状だけ を示す例がよくみられます。 ・水頭症 →脳が圧迫されて動きがにぶくなる →頭蓋骨内部には脳室とよばれる空間があ り、脳脊髄液とよばれるすきとおった水 のような液体で満たされています。 何らかの原因で脳脊髄液がふえると、脳 室が大きくなって脳が圧迫され、さまざ まな神経症状があらわれます。 ・肝性脳症 →脳に毒物が入り込む →肝臓は血液中にまじっている毒物を処理 し、体内に毒物をまわらないようにして います。 しかし、生まれつき血管のつながり方が おかしいために、肝臓で処理される前の 血液が体内を循環することがあります。 その結果、脳にも毒物が入り込み、さま ざまな異常が生じます。 ・脳の外傷 →安静を第一に考える →高いところから落ちたり、何かの拍子で 頭を強くぶつけると、脳に外傷を受ける ことがあります。 その結果、体にさまざまな異常があらわ れます。 ・小脳障害 →立つときによろけ、なめらかに歩けない →小脳は、動物の姿勢を保ったり、なめら かな運動をするための大切な器官です。 小脳に何らかの異常が生 じると、イヌ の動きはぎこちなくなり、ふつうに歩け なくなったりよろけたりします。 ■ 神経の病気 ・椎間板ヘルニア →体がまひし、ふつうに運動できない →背骨(脊椎)はたくさんの椎骨からなりま すが、椎骨と椎骨の間には背骨をなめらか に曲げられるように椎間板とよばれるうす い軟骨がはさまれています。 椎間板に強い力が加わったり、老化などで 骨が変性すると、椎間板の内容物がはみ出 して椎骨の後ろにある脊髄を圧迫すること がある。 これを椎間板ヘルニアとよびます。ヘルニ アになったイヌは体がまひし、ふつうに運 動できなくなります。 ・前庭炎 →頭をかしげてぐるぐるまわる →耳の炎症や腫瘍などが元で、耳の奥にある 前庭神経が炎症などの異常をおこすことが あります。 前庭神経は体の平衡をつかさどる部分なの で、ここがおかしくなると体のバランスが うまくとれなくなって、ぐるぐるまわった り、倒れたりします。 いきなり症状があらわれて飼い主を驚かせ ることが多いようです。 ・ホーナー症候群 →神経の異常で目がおかしくなる。 →首の付け根から目の近くまで走っている 迷走神経に何らかの異常が生じると、目 がおかしくなります。 ■ ガン(腫瘍) ・乳腺腫瘍(ガン) →乳にしこりができるのが唯一の症状 →イヌの乳房(乳腺)にできる腫瘍です。 とくにメスの場合、腫瘍の50%以上が 乳腺にできます。 したがって、メスではもっとも気をつけ なければならない腫瘍です。 ・体の表面の腫瘍 →治りにくい皮膚病のようにみえることが ある →皮膚や皮下にできる腫瘍で、ふつうはし こりができますが、皮膚病か傷のように みえることもあります。 乳腺腫瘍についで発生率の高い腫瘍です。 ・口腔の腫瘍 →口の中からあごの骨に広がるたちの悪い ガン →歯ぐきや、舌、口の中の粘膜、などにも 腫瘍ができます。 イヌは口を大きく開けることが多いため、 飼い主が気づきやすい腫瘍です。 ・骨の腫瘍 →歩き方がおかしくなったら、すぐに診断 を受ける →骨のガン(主に骨肉腫)は大型犬の前足 に多くみられます。 ガンにかかる平均年齢は7歳といわれて いますが、2歳前後イヌにも発生します ので注意してください。 ・腹部の腫瘍 →症状が出てからでは手遅れに →腹部の臓器(消化管、肝臓、すい臓 脾臓、腎臓、卵巣、子宮、膀胱など) にも、さまざまな腫瘍が発生します。 イヌは人間と違って自覚症状を訴える ことができないため、残念ながらこの 部位の腫瘍は進行してから獣医の診察 を受けることが多くなります。 ・悪性リンパ腫 →治療をしないと3ヶ月で死亡 →リンパ組織(リンパ節)は、あごの下 わきの下、またの付け根などや胸腔な どの体のいたるところに存在します。 リンパ組織にできるガンは、悪性リンパ 腫や、リンパ肉腫とよばれ治療をしない と平均3ヶ月前後で死亡してしまう恐ろ しいガンです。 |